特定医療法人 自由会

活動報告

回復期リハビリテーション看護師認定について


看護師 回復期リハビリテーション

看護部には回復期リハビリテーション看護師認定2名、認知症ケア専門士1名、メンタルケア心理士1名が在籍しています。それぞれの得意分野の構築とスキルアップを目指して、笑顔邁進中です。

それぞれの看護師紹介!!

「回復期リハビリテーション看護師認定について」

平成12年4月より「回復期リハビリテーション病棟入院料」が設置されました。

これにより混乱や戸惑いが生じ、解決出来るようにと平成13年2月に「全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会」が設立されました。病棟運営の工夫、今後の展開等に関し研究会・研修会の開催や情報誌の発行等を通じて、より良い回復期リハビリテーション病棟を作り上げていくための協議会です。平成19年より、回復期リハビリテーション病棟(回復期リハ病棟)の看護師に対して ①「回復期リハサービスの対象者およびその家族に対する質の高い看護の提供」 ②「回復期リハ病棟における個人、集団、組織に対するリスクマネジメント」 ③回復期リハサービスにおける多職種との協働とチームアプローチの実践」などの活動を行なうことのできる看護師を育成し、これを「回復期リハ看護師」として認定をすることになりました。

回復期リハ看護師として認定されるためには、

①    認定コースの18日間に亘る全日程に出席し、レポートの提出により合格の評価を得ること。

②    認定コース修了の後、自らの課題を決めて回復期リハ病棟で4ヶ月以上の実践活動を行ない、全研修終了後6ヶ月以内にその実践活動レポートを提出すること。

など厳しい条件が求められています。18日間の研修(45講義)は一流の講師陣による講義で幅広いプログラムで構成されています。

当院も第3期生から第5期生まで1名ずつ受講することができました。

これより、紹介したいと思います。

 

 

平成22年9月、第4期生受講の内山治美

平成23年1月に全コース修了、11月に認定されました。内山さんの4ヶ月間の実践活動レポートの課題は「食事の姿勢」。内山弁「漠然と食事の姿勢を整えよう・・ではなく、基本的な解剖の理解。摂食(食物を口から食べること)と嚥下(取込んだ水分や食物を咽頭と食道を経て胃へ送込む<飲み込む>こと)のメカニズムには、

①準備期(食物を咀嚼し食魂を形成する時期)

②口腔期(食魂を口腔からのどに送込む時期)

③咽頭期(食魂をのどから食道へ送込む時期)④食道期(食魂を食道から胃に送込む時期)で食物の流れがあります。

ただ「食べれない」という観察だけでなく、解剖学的なメカニズムを理解し観察の気付きをしていく、見えない部分の理解をしていきたい」と、奥の深い実践レポートになりました。

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平成23年9月、第5期生受講の看護師長 松井清美

平成24年1月全コース修了、平成25年12月に認定されました。松井師長の4ヶ月間の実践活動レポートの課題は「看護症例検討会のシステム改善」。師長弁「看護の土台である退院後の生活を見据えた看護介入に焦点をあてました。看護介入ができやすいようにICF(国際生活機能分類図):健康状態・心身機能・身体構造・活動・参加・環境因子・個人因子を用いてアセスメントシートを作成し、患者さんの全体像を把握し看護介入の必要性を理解できるように指導介入し、看護スタッフの意識改革およびスキルアップを目標に、看護症例検討会システム改善を行いました。現在、ICFを取り入れた看護症例検討会は4年目を迎えます。看護師の取り組む姿勢も厚く、あらゆる側面から患者さん及びご家族の情報収集を行っています。どのスタッフが担当になっても格差のない看護が提供できる、退院後「患者さんが自分らしく生活できる」事を目標に頑張っていきたいと思います。」期待しています。

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メンタルケア心理士(平成23年8月取得)   看護師 村上美加

「病は気から」と言いますが、心が健康でないと体も病んできます。現代はストレス社会であり、誰でも心が不安定になる要素はあります。ですが、誰かに話すだけで気持ちが楽になったりもします。その目に見えない心の部分を、少しでも理解し患者さんとの関わり、また職場の中で少しでも心が楽になれるお手伝いができたらと思っています。まだメンタルケアの門を叩いただけなので、開いて中に入れるよう経験を積んでいきたいと思います。

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認知専門ケア認定士(平成26年3月認定)    看護師 渡邉登志子

 

平成25年3月より勉強を始め、7月に一次試験、平成26年1月に二次試験にて合格。3月に認定されました。認知症の人は記憶障害が進行していく一方で、感情やプライドは残存し、強い不安を抱いています。幼い子供を育てている時代や仕事に励んでいる時代など途切れ途切れの記憶の中で生活されています。たとえ、認知症であっても、ひとりの人として認められ尊重されるべきであるというパーソン・センタード・ケアの理念を持って、その人らしく(パーソンフッド)を大切に認知症の人に寄り添い、ケアをしていきたいと思います。

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看護の質を高め、患者さんが安心してリハビリに専念できるように、個々のスキルアップをしながら納得のいく看護を目指していきたいと思います。                 

 看護部長 廣金明美

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